整形外科分野の治療と診断はこの10年で格段の進歩を遂げています。
診断においてはMRIの出現により注射をして行う脊髄造影や関節造影は少なくなってきています。逆にMRIなしでは診断が十分に出来なくなってきています。早期に診断(病変部位とその大きさ)がつくことで今後の治療内容や治療期間も予想出来るようになってきました。
〜すべての「せぼねの病気」を治療します〜
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当院でも5年前よりMRIを導入し診療に大いに役立っています。今後は撮影時間の短縮が望まれます。現在1部位で30〜40分かかります。これが15分くらいで出来るようになると患者様も楽になります。
治療においては、人工関節、関節鏡下の手術、マイクロ(微少血管外科)、脊椎固定器具、骨折固定器具の進歩によって、かつては大学病院や大病院でしか出来なかった手術が一般の病院でも可能になりました。また、治療期間(入院期間)の短縮、治療成績の向上にも貢献しています。
ここで問題になるのは治療成績です。現在整形外科の手術治療で成功率が高いと言われているものでさえ90%が平均です。ところが患者様は100%を期待されていますし100%治ると思っています。我々医師も100%に近づくように努カしていますが何らかの要因で100%にはなりません。要因は医師と患者様双方にあります。
医師側の要因としては手術になんらかのミスがあったとき、もう一つは手術の適応についてです。
適応には手術する事に意味があるかどうかと手術方法の選択が正しいかということがあります。この適応に問題がある場合でも必要があれば患者様にその説明をさせていただいて手術を行う場合もありますがこれは非常に希なことですし、当然成功率も低くなります。
患者様の要因については個々の患者様にはバリエーションがあることです。
病名が同じでも病気の程度が違うので改善度が違ってきます。我々医師も病気の程度と期待できる到達点を十分に説明する必要があります。他の病院で手術を受けてこられてこちらから見て改善度が今ひとつ(50〜60点)でも術前の病気の程度と改善度の説明を受けている患者様は納得されています。逆の場合が問題で、説明が不十分だと術後成績が95点でも不満が残ります。
十分な説明とは?
これには経験が必要です。治療の期待値と治療期間、起こりうる合併症を説明しなければなりません。同時に患者様にどれくらい理解、納得していただいたかを判断するこども我々医師には必要です。
当院では前々から投書箱を設置しています。不満の内容は年々少なくなり、お褒めの内容が増えています。しかし、不満がなくなることはありません。今後も不満な点は遠慮なくお申し出ください。改善に努めます。