小惑星探査機「はやぶさ2」が、日本時間の12月6日に小惑星「リュウグウ」の砂が入ったとみられるカプセルをオーストラリアに着地させ回収されました。コロナ禍にあっては、久しぶりに嬉しいニュースです。初号機は、本体がトラブルに見舞われカプセルと共に大気圏に突入しましたが、はやぶさ2は6年間にわたり約50億キロを飛行し、生命起源の秘密が入った「たまて箱」を見事に地球に届け、再び新たなミッションに向かって旅立ちました。11年後に別の小惑星に到着し、探査を行うことになっているそうです。
 10年前のはやぶさ初号機を教訓に、はやぶさ2では様々な新しい技術や知恵が駆使されています。その中でも、事前に着地点付近に落とした「ターゲットマーカ」と呼ばれるボール状の目印を照らし出すことで、機体を正確に誘導するシステムを成功させるための機器を開発したある町工場の技術者は「今回の成功は関わった全ての企業の努力が実った成果、“チームジャパン”としての結果です。」と話します。正に、日本の「技術力」と「チーム力」が多くの困難を乗り越えた勝利と言えるでしょう。
 山形市出身で、JAXA研究開発員「はやぶさ2プロジェクトチーム」の一員である武井悠人先生には、昨年11月の「みゆき会病院30周年記念事業」の記念講演で貴重なお話を頂きました。武井悠人先生は、当会武井理事長のご子息でもあり、この度の偉業ではとても大きな役割を果たされました。「はやぶさ2は挑戦を続けます。挑戦する心を分かち合って、未来へ向かっていきましょう」という心強いコメントは、医療現場の我々にとっても大きな勇気と感動を与えてくれます。
 さまざまな課題を乗り越えるために、ひとり一人が自ら一生懸命に考え努力する大切さを改めて私たちに教えてくれた「はやぶさ2」。さあ、また私たちもここから、希望と夢をもって新たな年に進んで行きましょう。

宇宙探査機
 

 

 

 

病院長 安藤常浩