8月30日(火)、3の丸(認知症専門棟)主催で認知症の勉強会を開催しました。今回は、「認知症のある方本人にインタビューを重ね、語りを蓄積し、認知症のある方が経験する出来事を分かりやすく身近に感じ楽しみながら学ぶ」というコンセプトで、「認知症世界の歩き方」(筧裕介著、ライツ社)という本をベースに企画しました。
 勉強会では、『認知症のある人が生きている世界がわかる13ストーリー』から幾つかを取り上げ、認知症の症状がなぜ起こるのか、また「記憶」「五感」「時間・空間」「注意・手続き」などで、心身機能の不具合やトラブルをどのように感じて生きていらっしゃるのかを、同じ目線になって考え、詳しく学ぶことができました。

 認知症のある方の視点で、自分たちのケアの方法や療養環境を見つめなおすと、今まで見えなかったことに気づくことができます。認知症の症状を理解し、今後のケアのあり方を改めて考えるうえで、とてもわかりやすく有意義な勉強会でした。

 写真1

 現在、当施設の入所サービス「二の丸」において、新型コロナウイルス陽性者が確認されておりますが、会場の感染対策を徹底し開催しました。