7月23日は土用の丑の日でした。土用の丑の日というと、やはり鰻をイメージします。万葉集には、鰻の事を詠んだ歌もあるようです。

「石麻呂に吾れもの申す夏痩せによしといふものぞむなぎとり召せ」

 痩せていた石麻呂さんに向けて、夏痩せにはむなぎ(鰻)を取って食べるとよいですよと、大伴家持という人が詠んだ歌です。実際、鰻にはビタミンAやビタミンB群など、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。昔から鰻は栄養価の高い食材とされてきたことがうかがえます。
 7月の行事食は「鰻のばらちらし」でした。 甘辛い鰻を使ったちらし寿司、冬瓜、きゅうり、スイカと、夏を感じるウリ科の野菜果物を使い、夏らしく仕上げました。すまし汁にはじゅんさいを使用しました。つるっとしていながらも歯ごたえがある食感が唯一無二の食材です。 利用者様からは「鰻たっぷりで元気が出るね!」「御馳走だね!初物も沢山あっておいしいよ!」とのお声を頂きました。

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   <うなぎのばらちらし>

   ・うなぎのばらちらし
   ・冬瓜のえび餡かけ
   ・茗荷と胡瓜のおひたし
   ・じゅんさいのすまし汁
   ・すいか