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 コロナパンデミックが収束し社会が以前に戻ると思いきや、戦争・紛争、様々な対立・分断など混乱が続き、国内の政治経済も不安定で先の見えない状況といえます。
 今年は2025年問題といって、いわゆる団塊の世代が後期高齢者となり医療・介護への負担が一層高まっていく事が危惧されています。5人に1人は後期高齢者となり、山形の高齢化はさらに加速しています。また、今後2030年問題と言われる労働者人口の減少、特に医療福祉への深刻な影響が想定されています。施設が存続するためには、病院機能のみならず職場としても患者様や働く職員にも選ばれる病院作りが必要であると肝に銘じております。
 当院は経営も含め改善を重ねてきました。当院の強みとしてまずは、(1) 山形脊椎センターを含む整形外科チームです。内視鏡手術はじめ多様な脊椎の手術を日々行なっています。膝、手の専門医も常勤し、骨折や外傷治療も積極的に行なっています。続いて、(2) 呼吸器、循環器、消化器、糖尿病、脳外科など常勤の専門医による入院治療や、手術のバックアップ体制も充実しています。さらに、(3)リハビリセンターの専門スタッフが手術後や脳血管疾患、内科疾患においても質の高いリハビリを行い、元の生活への復帰を全力でサポートしています。また、(4)患者様の身近に立つ看護スタッフは患者様に常に寄り添い、心身の苦痛や不安のない入院期間を過ごしていただくよう努めています。最後に、5)地域医療連携室の機能強化を行いました。増員も行い病院、クリニック、施設との連携強化、速やかで細やかな入退院調整を行なっています。
 これからも、より良い病院を目指して精進して参る所存です。今年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

令和7年4月1日

みゆき会病院 
病院長  安藤 常浩