みゆき会病院の臨床倫理/患者・医療者のパートナーシップ方針
みゆき会病院の臨床倫理
1. 当病院では、地域密着型混合型病院としての役割を明確かつ確実に遂行するために、以下の診療行為は行いません。
- 胎児診断及び人工授精に関する診断・治療
- 脳死判定
- 市販後調査以外の治験 (市販後調査とは、治験終了後安全性の確立した薬剤の効果及び副作用調査である)
2. 臨床研究
専門的高度医療技術の恒常的提供のために、臨床研究を欠くことはできません。
医師が常に患者様の心を尊重し、患者様が医師の医学的知識や人間性に信頼を持つことができる場合にこそ、高度医療技術は社会のなかであるべき方向性を失うことなく健全に発展します。
そのために医師は「ヘルシンキ宣言」に従い、被験者の安全福利優先、本人の自発的・自由意思による参加、インフォームド・コンセントの取得、を遵守して自己技術の最善を尽くすよう努力します。
3. 医療の選択
患者様のライフスタイルの多様化に配慮し、個人の価値観と権利を尊重し、科学的根拠に基づいた 医療を提供します。専門治療病院の情報提供を行い、セカンドオピニオンにも対応します。
また、療養生活における治療のさまざまな選択肢について、患者様とご家族が十分に納得し、選択 できるようわかりやすい言葉で説明し、必要な援助を行います。
4. 信仰・宗教
患者様が信仰上の理由から希望する医療行為については、専門的な知見に基づく情報提供を行い、 十分な理解を得たうえで個人の権利と守秘義務を尊重し支援を行います。
5. 終末期医療
患者様が生への積極的な治療を希望される場合は当院で出来得る治療を提供し、治療を希望されない場合は患者様の希望を最優先し、安らかな緩和ケアを心掛けます。
患者・医療者のパートナーシップ方針
みゆき会病院は、「患者様中心の医療」を目指します。
「患者様中心の医療」を実践していく上で、患者様とのパートナーシップを重要視し、以下の方針に則って患者様とのより良い パートナーシップを築き、快適な医療環境を提供していきます。
- 『患者様の権利、尊厳及び義務』に記すように、患者様がご自分でご自分の医療方針を自由に決定できるように務めます。
- 患者様の安全管理に配慮するとともに、情報開示制度により知る権利を尊重し、 同時にプライバシー確保についても考慮します。
- 様々な医の倫理の問題には、委員会活動、検討会、手引きなどで対応します。
- 患者様には様々な場面で医療の現場に参加していただきます。 (いろいろな場所でお名前を名乗っていただいたり、お薬の確認をしていただいたり等)
- 相談窓口、お客様の声箱、患者満足度調査などを利用し、患者様のご意見を反映させます。