上山市消防署の救急隊員研修会で腰痛予防に関する講演を行いました。

理学療法士 主任 黒田昌宏

2月15日(金)に上山市消防署で救急隊員研修会が開催され、講演を行いました。テーマは「腰痛予防のための身体づくりと心構え」で、30名以上の隊員の方に腰痛予防のための実技も含めた講演を行いました。

腰痛は、日本人の抱える身体的な不調の男性の第1位、女性の第2位となっています。また、お仕事をされている方の4人に1人が腰痛の経験を持ち、10人に1人は腰痛により4日以上の休業をしていると報告されています。つまり、腰痛は個人の生活だけでなく、企業や組織にも影響を与えます。一方で、偏った情報による「腰痛後の過度な安静」や「私は腰が悪いんだ…」という思い込みが腰痛を悪化させているという報告もあります。腰痛の予防のためには、正しい知識を身につけ、適切な運動と負担をかけない日常生活を心掛けることが重要です。特に救急隊員の方は、傷病者の搬送や仮眠からの緊急出動など腰痛の要因となることが多くあります。産業腰痛の分野では、医学的な知識に加え、仕事の特性に応じたアドバイスも重要となります。今回のように、実際に隊員の方々からの話を聞けることは、我々理学療法士にとっても、有意義な機会となりました。

今後も地域の方々はもちろんのこと、様々な企業の方々の健康増進のために今回のような機会を継続したいと考えております。

  • 【写真1】講義風景
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  • 【写真2】実際の体操の様子
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  • 【写真3】お互いの腰の状態把握の様子
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