2月2日(火)、毎年実施している医療倫理の研修会を開催しました。山形県立保健医療大学非常勤講師の寺島美紀子先生を講師に、「医療・看護現場における臨床倫理~新型コロナウイルス感染症をめぐって~」という最新のテーマでお話しいただきました。当日は、密を避けるために受講者の人数を制限し、オンラインでの講演となりました。
 これまでも人類は、ペストやコレラ、ハンセン病や結核など新たな疾患・感染症が発生するたびに、疾患の治療と同時に人々の心の奥底にある「差別や偏見」とも闘ってきたこと。現在のコロナ禍においても、公衆衛生と個人の権利の不一致をめぐり社会の中で葛藤が起こっている状況などについてご説明いただきました。「倫理的な問題に唯一の正解はない」、多様な価値観の中で決して一人で悩まずに、お互いを認め合いながら意識してコミュニケーションをとり、個人の孤立化を防ぐことの大切さを再認識できた研修となりました。

  • 人数を制限しオンラインでの研修
    医療倫理研修1
  • 社会不安・葛藤について
    医療倫理研修2
  • 公衆衛生と個人の尊厳
    医療倫理研修3
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    医療倫理研修4