当院では、山形大学医学部附属病院(第一内科)と、心臓疾患の患者様を対象としてiPad(タブレット端末)を活用した情報共有を始めました。
 他医療機関から転院される患者様の情報については、通常は医師同士の紹介状や検査データ、また看護師やリハビリスタッフ同士の転院サマリーなどが一般的です。ただ、転院するまでの時間の経過により状態が変化し当初の情報と変わっていたり、文書だけでは細かな情報の伝達が難しい場合もあります。そこで、iPadのビデオ通話機能を利用することで、転院前の患者様と映像で直接お会いすることができ、タイムリーで細かな患者様の情報を得ることが転院後の効果的な治療とリハビリテーションにつながります。更には、患者様の回復状況を紹介元の医療機関へ映像で報告することもできるため、治療やリハビリテーションの効果に関して医療機関同士の更なる連携が可能となります。
 この取り組みは、上記第一内科有本貴範先生(当院でも外来診療中)のご発案で、複数の関連医療機関で行われています。みゆき会病院でも、山形大学医学部第一内科と連携し、心臓疾患の患者様を中心にiPadを活用した情報共有を更に進めて参ります。また、生活の質の改善、心疾患の再発や悪化防止等を目的とした「心臓リハビリテーション」の実施体制づくりを検討中です。

タブレット写真2

当院へ転院前の患者様の様子を、映像で情報共有します。

タブレット写真1

今後は、転院後の患者様の様子を紹介元の医療機関へ報告する準備も進めています。