新人療法士からのメッセージ(作業療法士)

 
「その人らしい生活を作る」ことができる作業療法士を目指して

写真1 私が作業療法士を目指したのは、中学生の頃に友人がリハビリを受けていたことや、祖父が認知症となりデイサービスに通い出したことがきっかけでした。リハビリ職について調べる中で、「その人らしい生活を『作業』を通じて作っていく」という作業療法士の役割に魅力を感じ、中学生の頃から作業療法士を目指しました。
 当院のリハビリ部門は、急性期から生活期まで幅広くリハビリを行っているため、病期ごとのリハビリの違いを経験できます。どの病期でも、患者様がより良い生活を獲得するためのリハビリを行っています。また、私自身、日々の業務の中で悩むことはまだまだ少なくありませんが、そんな時は教育係の先輩や教育班の皆さんが、解決策についてアドバイスしてくれます。丁寧に指導してくれる職場環境なので、気軽に質問ができ助言をもらいながら一歩一歩成長していけます。スタッフそれぞれが、自身の目標に向けて自分のペースで学習を深めることができます。
 私は将来、「その人らしい生活を作る」ことができる作業療法士になれるように努めていきたいと思っています。自分のやりたいリハビリ、なりたい療法士に近づくために、多くの仲間たちと一緒に頑張っていこうと思います。

中堅療法士からのメッセージ(理学療法士)


新人指導は私自身の成長にもつながっています。

 写真3私は、急性期病棟を経験したのち、現在は回復期リハビリテーション病棟に勤務しており、今年で6年目になります。これまで様々な患者様を担当させていただきましたが、たとえ同じ疾患であっても、心身機能や生活歴、価値観や住環境などはそれぞれ異なります。そのため、患者様一人一人に合わせた理学療法を展開するには、幅広い知識と寄り添う心が必要となります。私は、理学療法士協会が主催する勉強会に参加するなどして知識や技術を高める努力をしていますが、それ以外にも勉強の機会は日々の臨床の中にもたくさんあると感じています。
 例えば、新人の理学療法士の担当になり指導や育成を行いますが、新人指導を通して自分が新人だった頃の気持ちを思い出したり、現在の自らの業務内容を見つめ直したりすることは、私自身の成長にも繋がっています。
 また、当院のリハビリテーション部門では、頻繁に理学療法士同士で意見を交わし合い、チーム全員で患者様一人一人を退院まで見守るサポートをしています。これにより、あらゆる患者様へ適切な医療の提供を実現できるだけでなく、先輩からのアドバイスをいただき、自分では気づけなかった新たな視点を得る貴重な機会になっています。 こうした取り組みを通じて、得られた様々な知識や経験は、私にとってとても大きな財産です。これからも、一緒に働く先輩や後輩から刺激を受けながら、自身の技術や知見を深め、目の前の患者さんに寄り添ったリハビリを目指していきます。 

ママさん療法士からのメッセージ(言語聴覚士)

 
恵まれた環境の中で、子育てをしながら専門職として頑張っています。

写真2 私は、出身地の岩手県で言語聴覚士として勤務した後、結婚を機に山形県に移住しました。言語聴覚士は、嚥下や言語の訓練が主体であり、患者様と一対一で訓練する機会も多く、慣れない土地での勤務でもあり、患者様の課題を一人で抱え込んで悩んでしまうのではないかという不安もありました。しかしみゆき会は多職種間の垣根が低く、互いに助け合いながらリハビリを進める土壌がありました。こうした、助け合いながらも切磋琢磨し合える環境の中で私も助けられ、成長できたと思います。
 また、みゆき会は「やまがたイクボス同盟」への加盟など職員のワーク・ライフ・バランスにも力を入れています。私も妊娠から現在まで、同僚や上司のみなさんからサポートをいただき子育てに取り組んでいます。職員間でも、ちょっとした会話の中でお互いの子育てについて相談できる雰囲気があり、精神的にも助けられています。
 さらに、子どもは生後10か月から院内保育所「みゆき保育園」に通園でき、迎えに行くと必ず先生方が「おかえりなさい!」と笑顔で出迎えてくださいます。一日の中で最も「ほっとする」瞬間で、優しく温かな先生方から手厚い保育を受けられることは、本当にありがたく思っています。コロナ禍初期の混乱期においても、私たち職員を力強くサポートし続けてくれたことにはとても感謝しており、忘れることができません。
 これからも、このような恵まれた環境に安住することなく自らを磨き上げ、患者様のQOL向上に向け、専門職として力を尽くしていきたいと考えています。