10月25日(水)に、看護部「認知症ケアチーム」による研修会を開催しました。当院では「認知症ケア加算3」を算定しており、定期的に研修を行っています。今回は「認知症患者に寄り添った関わり」というテーマで、基本的な認知症の症状や要因、薬物療法等、また適切な対応方法について研修が行われました。特に、せん妄の予防や適切な対応方法については、職員がモデルとなった録画ビデオを使い、適切な対応と不適切な対応を具体的に比較しながら学ぶことができました。「認知症の患者様は、我々が考える以上の大きな不安を抱えて治療している。その精神的なストレスを十分に理解して、具体的な対応や環境整備を行うことがとても重要」という講師の言葉が印象的でした。
 入院という環境の変化や、慣れない治療によるストレスなどにより、入院後に認知症の症状が表れる患者様も少なくはありません。特に、コロナ禍においては面会が自由にできず、家族や友人とも会える機会が少ないため、ストレスはより大きくなることが予想されます。患者様一人一人の不安に耳を傾け、ストレスを抱えながら治療を受けている患者様の心に寄り添い、信頼される適切な看護を提供していけるよう努めてまいります。

 

  • 講師を務めた荒井看護師
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