がんの早期発見に向けて~内視鏡検査のお話~

2023年の厚生労働省の報告によると、およそ日本人の2人に1人が一生のうち一度はがんを発症し、4人に1人ががんで亡くなっています。 患者数の多い順は1位が大腸がん、2位が肺がん、3位が胃がんです。 胃がんも大腸がんも、早い段階で発見することが出来れば治すことが可能な病気ですが、早期診断のためのもっとも有効な手段である内視鏡検査は、一般的に苦痛が強いものという認識がいまだ強く、検査を躊躇する方も多いのが現状です。
当院の内視鏡検査の特徴
そういった不安を少しでも解消出来るよう、当院では基本的に経鼻内視鏡検査を行っています。口から挿入する場合、舌の付け根を刺激するために嘔吐反射が強くなる傾向がありますが、鼻からの挿入では反射が起きにくく、比較的楽に検査を受けることが出来ます。 下部内視鏡検査の場合、腹部の手術をしたことのある方などでは、大腸が癒着してしまい、通常よりも痛みが強くなる事があります。そのような方でも挿入しやすいように当院では通常より細いタイプの内視鏡を使用しております。それでも検査の際の苦痛が強い方に対しては、鎮静剤を使用して眠っているような状態での検査も行っています。鎮静剤を投与すると血圧の低下や呼吸が弱くなったりすることがあるため、モニターを付けて身体の状態を監視しながら検査を行います。検査終了後は1時間ほど休んでから帰宅していただきますが、鎮静剤使用後は車やバイク、自転車の運転は禁止されているため、帰りの交通手段には注意が必要です。
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【内視鏡システム本体】 ビデオスコープがとらえた画像を表示・記録。またビデオスコープに光や空気、水を送る装置。 |
【内視鏡洗浄消毒装置】 使用後の内視鏡を自動で洗浄・消毒します。超音波洗浄やアルカリ洗剤の併用で汚れを落とし高水準消毒剤で殺菌します。 |
また、昨年当院では内視鏡AI診断支援システムを導入しました。AIがリアルタイムで内視鏡画像を解析し、モニターに映し出される映像に「がんの疑いがある部分を表示」することで診断をサポートしてくれます。 苦痛の少ない検査が行えるよう今後とも努めますので、がんの早期診断・早期治療のため、積極的に内視鏡検査を活用してくださいますようお願いいたします。
医師のご紹介

内科(消化器):三沢慶子 医師
<所属学会・受賞歴>
●日本内科学会 総合内科専門医
●日本消化器病学会 専門医
●日本消化器内視鏡学会
●日本肝臓学会







