去る11月10日(金)、医療法人社団東北福祉会介護老人保健施設せんだんの丘(仙台市)の施設長である、土井勝幸先生をお招きし、「医療・介護報酬同時改定を見すえた今後のサービスのありかた」というテーマで、ご講演をいただきました。会場には、みゆき会病院やみゆきの丘、また各介護施設の職員、そして上山市内の関係機関や行政機関の皆さんもお集まりいただき、150名余りが熱心に耳を傾けていました。

土井勝幸先生

来春は、介護報酬と医療報酬の同時改定であり、各介護サービスの改定の方向性と詳細について、詳しくご説明いただきました。また、介護職員の確保や育成などについても、せんだんの丘の人材確保のお話等を例に、詳しくお話し下さいました。 また、実際にせんだんの丘開設時にあった在宅復帰のケースや、在宅復帰強化型施設に至るまでの道のり、土井先生ご自身の先駆的な考え方や具体的な取り組みになどついて、詳しくお聞かせ下さいました。仙台市と上山市、地域性や環境の違いはありますが、制度改正の大きな流れをしっかりと把握し、充実させていくところ、そして変えていかなければならないところをしっかりと見据えて、これからの制度改正に対応していくことの重要性など、どのお話しにも、土井先生の強い信念と熱意がこもっていました。

土井勝幸先生2 講演会の様子

また、「根拠のあるケアと質の向上」と「職員が自主的に考え、意欲をもって働き続ける ことができる職場づくり」など、患者様・利用者様だけではなく、改めて職員1人ひとりの個性や気づきなどを、上司がしっかりと理解し尊重することが、人材の育成に繋がっていくことの大切さを強調されていました。あるリハビリスタッフが、「やってみなければわからない」という当たり前の発想が、利用者様の精神的自立を促し在宅復帰に繋がったこと、「徹底的なえこひいき」が、いずれは全ての利用者のケアの質の向上に繋がる事など、ユーモアを交えながらも、心に深く響くお話しばかりです。

講演会の様子2

会場全体が、とても良い緊張感に包まれ、時折大きくうなずきながら、真剣に聞き入っている参加者の表情がとても印象的でした。土井先生、貴重なお話をありがとうございました。今後とも、ご指導のほどよろしくお願いいたします。