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7╱24~7╱27、イタリアのミラノで開催された整形外科国際学会で骨折の研究発表をしてきました。「大腿骨の不安定型骨折に対する内固定方法の工夫を行い骨癒合不良の頻度低減を図る研究」について、英語論文が本年初頭に雑誌掲載となった事などから、学会より直接私にお誘いがありました。あまり頻度の高い骨折ではありませんが、該当する患者様やご家族に対しては、「この骨折は研究としてこのような工夫を・・・云々」と、理解を求めながら丁寧に説明し治療を続けてきたことが、今回の学会発表という形に結実したと思っています。

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*学会記念品、プログラム、そして口演証書*

これまで口演は、日本語で5分程度のものが多く、無謀なチャレンジかもしれなかったのですが、20分程の英語口演を引き受けました。決定したのは開催半年以上前でしたが、肝心な英語力不足そして20分という長い時間を考えると、時に強い不安感に襲われました。そんな時、ご指導・ご支持いただいたのが当院小児科の早坂先生です。プレゼンテーションの模式図作成や英語のトレーニングに助力を頂きました。

学会は、国際色豊かで世界各国の医師が参加し、プレゼン意欲にあふれる発表者も散見しました。私のセッションは少し小さな会場ではありましたが、自己紹介では樹氷の画像等をも取り入れ日本の美しさを紹介、発表も順調に終えることが出来ました。

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*ミラノ:ドゥオーモ大聖堂にて*

肩の荷が下りたところで、2日弱ほどミラノ観光。家族を伴い観光する参加者が多い中、私は一人旅となり緊張を伴う旅となりましたが、美しい街並みや建築物等に心奪われながら、楽しむことも出来ました。

先日は、アメリカからも学会参加の誘いがありました。上山発の小さな工夫が、国際的な関心を少々持ってもらえているようです。今後も、上山の骨折治療に取り組みながら治療のベストを模索し、情報発信に勤めたいと思います。この度の発表は、患者様とそのご家族の寛大な判断そしてみゆき会病院の支援があり達成されました。この場を借りまして感謝を申し上げたいと思います。